☆ 大分市教育委員会主催                        「脳脊髄液減少症について」の講演会報告                                               


 2月7日、大分市教育委員会主催で「大分市学校保健研究大会」が開かれました。 市内の市立小中学校など135校の学校医・歯科医・薬剤師・PTA・学校長・保健担当教諭・養護教諭らを対象にしたものです。 市の担当者が、子どもたちの脳脊髄液減少症患者のことを知り、大きな問題だ。ということで、大分県立病院、脳神経外科の永井先生をお招きして「脳脊髄液減少症について」の講演を開きました。 会場は、大分県医師会館という立派な建物の7F大会議室で、 200席はあります。会議室は教師、養護教諭、校医、PTA役員、行政関係者でほぼ、埋め尽くされていました。 大分県立病院の永井先生により、脳脊髄液減少症の詳しく、わかりやすいお話が1時間半近くありました。

@頭を打ってどうして腰から髄液が漏れ出すのか?

A以前は、低髄液圧症候群といっていたが、今は、脳脊髄液減少症という理由

B早期治療の重要性 などなど、医学的なお話しがなされましたが、内容は、はじめて聞く人でも、充分理解できたと思います。


永井先生の講演の中で、ちょっと心に残ったことがあるのでご紹介します。

* 症例 ・10歳の男の子 。4ヶ月前に、自転車に乗っていて、車にはねられ全身打撲 ・ 脳などの異常なし 、しかし、頭痛、吐き気、めまいなどの症状が消えない 。4ヶ月間、様々な病院に回される 。マスコミ報道で、脳脊髄液減少症のことを知り、ある整形外科の医師 「脳脊髄液減少症ではないか?」と言ったが、「そんな病気はありません」と言われた。


・別の病院から、紹介状を書いてもらい、永井先生にたどりつく 。脳の写真を撮ったところ、脳脊髄減少症の疑いあり 、子どもにRI検査をして、髄液漏れの確認をするのは、かわいそう 。事故から、4ヶ月ということでもあり、半年経っていない 、入院して充分な水分補給と安静を試みた 。2週間程で、頭痛が消え回復し退院。
前回の通院時に、首の痛みが少しあるが、学校にも行けるようになった。以上のことから、早期に診断された場合、ブラッドパッチは必要ない場合もあるというお話でした。

いかに早期発見、早期治療、適切な治療が大事であるかを感じた日でもありました。 どこの病院にいっても、「脳脊髄液減少症の疑いがあります。入院して安静と水分補給をしましょう!」と言ってくれるように早くなれば、いいと思います。 最後の質問タイムに、ちょっとだけ、時間をいただいて、全国組織の「子どもの患者会」があることをお話しさせていただきました。 また、偶然にも、私の隣の席の養護教諭から息子さんが、サッカー部に所属していたが、ある日、突然、体調不良で、学校に行けなくなり、2年間、不登校とのお話を伺いました。講演を聞かれた後、「早速、県病で検査をします」と話していました。

 
                         大分脳脊髄液患者を支援する会
                           代表  轟  智恵